アンケート調査の結果(認知機能について)
ぽかぽかと温かい日差しが差し込む季節になりました。すっかり季節が変わってしまいましたが、10月から12月にかけて行ったアンケート調査の結果について簡単にご報告させて頂きます。ご協力頂きました方々には心より御礼申し上げます。
クリニックでは、今後の乳がん医療に少しでもお役に立つように、今あまりわかっていないことや、わかれば解決方法がありそうなことなどについてアンケート調査をお願いすることがあります。今までも、「化学療法を受けてみて感じたこと」、「若年性乳がんについて」、「術後の症状について」、「リンパ浮腫について」、「認知機能について」など、他施設から協力をお願いされたり、クリニックのスタッフが思いついてアンケートを作ったりしたものです。
昨年10〜12月にアンケート調査をお願いした「乳がん治療に関連した認知の状況とQOL(生活の質)」についての結果がまとまりました。
詳細は資料にだしてますが、簡単にご報告します。
クリニックでは200名近くの患者さんにご協力をお願いしました。
このアンケート調査は、がんやがん治療を経験した患者様の中で、「物事に集中できない」、「物忘れがひどくなった」、「今までできていたことをうまくできない」といった症状がQOL(生活の質)にどう関係しているか?そういう症状を感じた場合、どうしたら良いか?を調べました。
約40%のかたが、物忘れや集中力の低下を感じておられ、それが生活の質へ影響しているということがわかりました。私たち医療者もこのような症状があることを理解し、支援を考える必要があると思います。
物忘れや集中力の低下を感じている人は、生活の中で「運動」と「行動予定をたてる」ことが生活の質を高める上で効果的だということがわかりました。また、家族など周囲の人や医療者からのサポートも重要だということがわかりました。「朝、薬を飲んだか確認してもらえる?」とか「うっかり、予定を忘れちゃうことがあるかもしれないからヨロシクね。」など、周囲の人にあらかじめお願いしておくことも必要だと思います。
ご協力ありがとうございました。
この資料は、クリニックの受付にB5判としてお渡ししています。必要なかたは、遠慮なくお尋ねください。
公開:2015.4.17 <ページの先頭に戻る>
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